輝けアグリ21
エリンギに意欲~県産定着めざす~
鷹田直さん 《横手市》
県産エリンギ定着に意欲を見せる鷹田さん
コリコリとした食感とどんな料理にでも合う中立的な風味が特徴的なエリンギ。鷹田直さん(57)は、水稲2ヘクタール、スイカ0.8ヘクタールのほか、このエリンギ栽培に取り組む。日本に登場してまだ15年ほどのエリンギ生産者は、JA管内ではただ1人、県内でも9人と貴重な存在だ。
きのこ栽培を始めた1990年からの6年間はヒラタケを栽培していたが、市場の動向をにらみ、96年からエリンギに転換。2年間の試験栽培の後、98年から、奥さんの芳子さんと共に、エリンギ栽培に注力してきた。
栽培品種は、韓国由来の「クンヌタリ」。約16メートル×20メートルの作業場には、常時7万5000体の菌床ビンが棚に整列。毎日1450本のビンから収穫し、県内や関東市場へ出荷している。
作業工程は、杉100%のおがくずやこぬか、乾燥栄養剤などを混ぜた「培地」と呼ばれるものを専用ビンに入れ、殺菌釜で殺菌し、冷ます。その後、いわゆる「種まき」となる菌の貼付(植菌)を専用の機械で行っていく。室温約20度、湿度70%の培養室で約40日間培養し、ビン全体が白くなったところで播種部分を切断し、別室に移動、約20日ほどで出荷となる。
「仲間内では、作業場のことを工場と呼ぶ。農家というよりも、商売人の感覚に近いのかもしれない」と鷹田さん。その意識は、販売面にも表れており「市場との信頼を築いていくため、市場に出向き、現地のバイヤーとのコミュニケーションを密にしている」という。
県産のエリンギを消費者に定着させたい――太陽のような笑顔で語る鷹田さんの表情からは、一貫した強い想いが溢れ出ている。
(秋田ふるさと)
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