輝けアグリ21
リンゴのわい化拡大~消費者が求める高品質を~
佐藤吉男さん 《南外村》
妻の和美さんと高品質のリンゴ生産に励む佐藤さん
祖父が行なっていたリンゴ栽培を見て、自然にリンゴ農家になろうと思った佐藤吉男さん(49)は、高校で果樹を専攻した。卒業と同時に研修のため長野県の試験場に1年、その後、秋田県の果樹試験場で1年間リンゴ栽培を学び、研修終了後50アールの祖父の果樹園を継いだ。
佐藤さんが取り入れたのがわい化栽培。接木によって一般の樹体より背を小さくすることで、リンゴ一つひとつに太陽光が良く当るようにし、成長を促進するとともに収穫などの作業もしやすい。また、通常リンゴは7年目からの収穫になるが、わい化では4年目から収穫ができる。
1976年にわい化栽培による面積を20アール増やし、更に面積を拡大するため苗木栽培に5年、ほ場造成に2年を費やした。「苗木も造成も人に頼めば金がかかる。時間はかかったけどコストを抑えるために全部一人でやったよ」。わい化用の接木苗木1000本を育成し、山林を自分で切り開きたい肥を投入し、89年に650本を1ヘクタールに植樹。面積は1.7ヘクタールまで拡大した。
「とにかく消費者、お客様が求めるリンゴを…」。今後は、生産量が落ちてきた古木をわい化に移行し、色付きの良い品種の導入を進め、今以上の品質向上に努めたいという。
「JAからは生産者と普及センター等関係機関との掛け橋役。数少ない果樹農家だがその掛け橋を小さくしたりしないで欲しい」。良い物を作るためには自分の努力は当然だが、仲間そして関係機関の協力が絶対に必要と佐藤さんはいっている。
選定作業も終わり、樹の形を整える誘引作業に追われる。自分の納得が行く、客が求めるリンゴ作り。その信念を胸に究極の農業を目指す。
(秋田おばこ)
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