輝けアグリ21

初出荷へ地道な作業~就農研修し菊栽培に挑戦~

丸谷卓弥さん  《天王町》

im0408_1 10月の初出荷に向け整枝作業に励む丸谷さん

天王町塩口の丸谷卓弥さん(20)は今年の4月に就農し、輪菊の栽培に取り組んでいる。
卓弥さんは高校を卒業後、秋田県のフロンティア農業制度を利用し、雄和町にある秋田県農業試験場で花卉(かき)コースを受講。2年間の研修期間中に作業実習を繰り返しながら花卉栽培の手法を学び就農の準備をしてきた。
「農業を始めるきっかけは特になかったような気がする。何となく自然に農業をやってみようと思った」と話す。父・金一さんは水稲10ヘクタールを経営しており、10年前からは菊栽培にも取り組んでいる専業農家だ。
高校時代は部活動が忙しく農作業を手伝う時間はほとんどなかったという。「研修中は往復3時間の車の運転もそうだったけれど、実質的に初めての農作業自体も辛かった」と苦笑いしながらも「植物に触れていると落ちつく」とも話す。
研修を終え、就農してからは金一さんが管理している菊のビニールハウス1650平方メートルのうち198平方メートルを譲り受け、250アールの水田も自分の名義で購入した。
菊を栽培する圃場(ほじょう)はもともと水田だったため、潅水(かんすい)と土づくりには特に気を配っているという。先月に新潟方面で大きな被害をもたらした豪雨の際も夜に見回りに出て土のうを積んだり、異常がないかをしっかり確認した。
「1年目だからかもしれないけれど、ハウスを一人で管理し、細かい作業を続けるのは本当に大変。反面、すべて自分の責任で花と向き合っているから小規模の害虫や病気の発生も敏感にキャッチできている気がする」と卓弥さん。
お盆用に金一さんが栽培している菊が出荷を目前にしている中、卓弥さんが7月に定植した秋菊「神馬」は10月に収穫予定。「少しでも高く市場に評価してもらえれば、来年からの自信につながる。地道に作業を続けたい」と謙虚に話していた。
(秋田みなみ)



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