輝けアグリ21

和牛飼育技術磨く~目標は自分流の経営~

工藤新さん 《雄和町》

im0304_11  「牛に対する愛着がわいてきた」という工藤さん

JA新あきた管内には96戸の和牛農家がある。その中で最も若い、雄和町新波の工藤新さん(20)は間もなく就農2年目を迎える。


就農のきっかけは、工藤さんが高校二年の秋に父親、新吉さんが亡くなったこと。それまで作業の手伝いは、全くしたことはなかったが、この出来事が工藤さんの気持ちを就農に大きく傾かせ、一家の大黒柱となるまで成長した。高校を卒業後、親元を離れ島根県の和牛農家で、研修生として約一年間学んだ。その後本格的に就農、現在は21頭を飼育する繁殖農家だ。

同JA和牛部会のベテラン農家のアドバイスやJAなどが主催している視察研修へ積極的に参加し、飼養管理技術の習得と向上に努めている。また、就農と同時に人口受精士の資格を取得。自分の牛はもちろんのこと、管内の農家から年間100頭以上の以来を引き受ける。

「若いのによく頑張っている。みんなで彼を育てていきたい」と地元農家や同JA担当者が声をそろえるように、後継者不足が叫ばれるなか、工藤さんへの期待は大きい。


決まった休みもなく、友達をうらやましく思うこともあるが、その友達からは毎日変化のある工藤さんの生活が、逆にうらやましがられるそうだ。忙しい時は、男性はもちろん、女性の友達までも快く手伝いに来て農作業に汗を流す。「とてもありがたい。大助かり」と話し、工藤さんの人望の厚さが伺える。


容姿は「今どきの若者」といった感じだが、心の中は、亡き新吉さんから受け継いだ和牛経営は自分が守るという強い気持ちが感じられる。「飼育をしていて、少しずつ牛に対する愛着が湧いてきた」と話す工藤さん。いろいろな課題をクリアしながら、一日も早く、自分流の経営スタイルを築くことが今後の大きな目標だ。
(新あきた)



>>輝けアグリ21一覧ページへ
ページトップへ