輝けアグリ21
失敗重ね良質シイタケ~菌床確保へ仲間と法人化~
大野勝比古さん 《羽後町》
シイタケを収穫する大野さん
「菌床シイタケ栽培に興味のある方や勉強したい方は遠慮なく声をかけてほしい」と話す、羽後町貝沢外鳥居の大野勝比古さん(61)。昨年2月に設立された「農事組合法人こまち椎茸(シイタケ)培養センター」の代表を務める地域農業のリーダー的存在だ。
これまで近隣の町から菌床ブロックの供給を受けていたが、菌床シイタケの生産拡大によりその確保が難しくなった。これを機に、自分たちで良質な菌床の安定供給を図ろうと法人を設立、仲間12人とともに取り組んでいる。
同センターは現在建設中で、完全空調管理の培養室が4室完備され年間20万個の1次培養供給が可能となる。敷地面積は3千平方メートル、総工費2億1000万円で国庫補助事業などを活用し、3月からの稼動予定で準備が進められている。
大野さんが菌床シイタケに出会ったのが53歳の時。それまで24年間工場を経営していたが、菌床シイタケ栽培施設を見学した時に「工場感覚で生産できるのでは」と感じたのがきっかけ。
しかし現実は厳しく、菌床を導入後の3年間は失敗を繰り返したという。現在では、作業受託・転作大豆を含む水田10ヘクタールと菌床シイタケの周年栽培(1万4000個)により複合経営を行っている。
「菌は目に見えないもので難しい。でも良質なシイタケを栽培するには、施設内の温度・湿度・光・換気が重要なポイント。」と話す大野さん。「菌床シイタケは農薬を使わないで栽培できる品目。これからも安全で新鮮なシイタケを提供していきたいので、もっと皆さんに食べてほしい」と話している。
(こまち)
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