輝けアグリ21

子どもたちに胸を張って渡せる農業を

松岡秀樹さん  《合川町》

 

地域の貴重な農業後継者となって3年目の松岡秀樹さん(26)。物心ついた頃から、家族の働く姿を身近に感じ、本人曰く「家の跡とりになるよう念仏のように言われて育った」と。後継者として意識せざるを得なかった環境の中で、進路を決める頃には、泥だらけで働く父親と背広姿のサラリーマンを比べて反発していた。
農学部受験と引き換えに手に入れた大学生活で「もしかしたらこのまま就職できるかもしれない」という期待を持ったが、いつしか「俺がやらねんで、誰がやんのや!」と小さかった頃抱いていた心境へと変わり、卒業時には農業にチャレンジする決意をしていた。
地元の合川町にある研修施設で2年間野菜栽培を学んだ後、受託耕作を含む13ヘクタールの稲作と夏秋キュウリの栽培に取り組んだ。
農業一筋だった父の体調不良がきっかけとはいえ「何よりも自分が今、必要とされている」という嬉しさに、家族の期待に応えられるのは自分だけだと思ったと言う。
現在、三児の父親でもある秀樹さんは、食料を生産するということや、子どもたちを取り巻く自然や環境のことに関心を持つようになった。
この間、管内の後継者仲間との出会いや、農作業体験を通じてこれから自分が目指そうとする農業について様々なことを考えることができた。今年で3年目のキュウリ栽培は、それまで燃やしていた籾殻から堆肥を作り、農薬だけに頼らない有機栽培に取り組む。
農業とは必ず継続するものと漠然と考えていたが、今は、継続させるためには自分たち後継者が実践することだと考えながら、一歩一歩進んでいる。



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