輝けアグリ21
家族協定を励みに~トルコギキョウに挑戦~
鈴木豊さん 《阿仁町》
初めて挑戦するトルコギキョウのハウスで作業中の鈴木さん
「好きなことをやれ!」と言われ、後継ぎを意識することがなかったものの、親戚や周囲から受ける長男としての期待が大きかった、と語る豊さん(20)。中学、高校でエースとして活躍した野球少年が、見事に日焼けした腕をボールから農機具に握り変え、この春から後継者として、大先輩の両親について農業への第一歩を歩み始めたばかりだ。
高校卒業時、「やっぱりこれしかねな!」と就農を決意し、県農業試験場で2年間、花の栽培について研修を終えた。アパートでの一人暮らしは新鮮で面白く、貴重な体験をした2年間だったが、「研修は難しく、よく解らなかったのが正直なところ」だと言う。
これから、手探りで一つひとつ作業を体験しながら初めて理解出来る様になるのかもしれない、と落ち着いて語る口調が爽やかだ。地域の担い手農家として、水稲を中心に委託地を含め11ヘクタール余りの水田を耕作する両親にとっても、心強い存在だ。
農業1年目の豊さんが主に担当しているのは、6棟のハウスに栽培するトルコギキョウである。近く、もう一棟増える予定であるが、定植を終えた苗が10センチ程に伸びた中、ところどころに生えた雑草を抜きながら「とにかく難しい!」と一言。この合間に田んぼの草刈り作業など、結構忙しい毎日だが、「何も解らないので新人社員になったつもりで父親に使われている」と。このように語る豊さんにとって、この春、家族協定を結んだことが、将来、農業に取り組んでいくための大きな励みと、後押しになっている。
「都会には何の憧れもないが、携帯電話がつながらないのが、ちょっと辛い」と答える好青年だ。
(あきた北央)
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