輝けアグリ21
家族経営に魅力発見~野菜栽培の安定が目標~
今野純一さん 《由利本荘市》
種まきしたホウレンソウ。収穫に向けて意欲的な今野さん
「高校を選択する時から就農が視野にあった。家業の農業がいつも身近にあったから」と話す由利本荘市矢島町の今野純一さん(24)。
高校卒業後農業試験場を経て就農。2003年に、家族経営協定を締結し、ミニトマト15.3アール、アスパラガス35アールを主に担当している。「権利を得るだけではなく、役割が明確に分担されたことで、責任感が一段と強くなった」と話す一方で、「その分だけ繁忙期の家族の助け合いも一層ありがたく感じるようになった」と家族経営の魅力を発見した。
今期のアスパラガス、ミニトマトの栽培を終了し、これからの冬期間、ホウレンソウ(9.6アール)の栽培に精を出す。冬期のホウレンソウ栽培は、ハウスを年中有効利用するために就農初年度から取り組んでいる。
今年の秋田県種苗交換会では、ミニトマトが2等に入賞したが、就農した年に秋田県知事賞を受賞した経験が純一さんの意欲をかき立てた。「当面は、大幅な規模拡大や品目を増やすことよりも、現在作付けしている作物の品質・収量を安定させていきたい」とまっすぐに現状を見つめる実直さが印象的だ。
父親の強一さん(55)と晩酌をしながら作業予定を確認し、意見交換をするのが日課。「両親の長年の経験から学べるのは実践で役立つこと。研修では学べないことばかり」と話す純一さんを強一さんも頼もしく感じている。
後継者不足が取り巻く環境の中、今野さんは貴重な若手後継者として地域や関係者から親しまれ、人望も厚い。地域や品目は違っても理解し合える後継者仲間と「農業」を肴に飲み明かす。最近は、法人組織化に関心を持ち始めている。将来の可能性に夢を膨らます若き農業青年だ。
(秋田しんせい)
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