輝けアグリ21

法人で農地守る~稲作単体脱却図る~

佐藤清さん 他 《秋田市》

im0711_2 農地や農業を守る組織になりたいと意気込む佐藤さん(後列左から2人目)

秋田市の西部、下浜羽川地区は水稲を中心とした農村地帯で、1954年頃に10アール区画に整理された農地は、大型農機具が入らず今でも歩行用機械で作業しなければいけない圃場もあり、営農意欲の減退に伴って耕作放棄地や遊休地が拡大してきた。
これからの羽川の農業をどうするのか。2005年、JA新あきた西営農センターは、独自の意識調査を実施。その中で、後継者や農地の引き受け手の不在、農機の更新など個々の農業経営の切迫した実情が浮かび上がった。調査結果を踏まえ、地域農業の継続には組織化が必要との認識で、地区の認定農業者等で集落営農設立準備委員会を立ち上げ、西営農センターの指導支援もあり、07年6月、念願の農事組合法人「アグリはねかわ」が誕生した。
圃場の大型化などの生産条件の整備に取りかかるなど、現状を維持できる基盤固めを優先、「法人が理想の担い手として、羽川地区の農地や農業を守る組織に早くなりたい」と代表の佐藤清さん(62)は話す。
「時代が変われば、地域農業のあり方や守り方も変わるのが当然。昔ながらのやり方は通用しなくなった」と佐藤さん。誰かが何とかしなければ、農地は荒廃していく。農地を守っていくことは自分の集落を守ること。「羽川の農業は羽川の農家で守っていくことが大切。いくら時代が変わろうがそこだけは変わらないはず」と話す。
佐藤さんと思いを同じくする構成員が1つになり、法人1年目の農業経営が始まった。「今は、稲作と転作大豆を柱にしているが、今後は積極的に複合作物の導入をはかり、稲作単作からの脱却と経営の安定化を進めたい」と意気込む。JAもやる気と熱意に満ちた「アグリはねかわ」の今後に期待しサポートしていく。
(新あきた)



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