輝けアグリ21
父親と二人三脚~収益率高いネギに懸ける~
菊地正さん 《能代市》
早い自立を目指し、一生懸命作業に取り組む菊地さん
出口の見えない不況の中での会社勤めより、農業に魅力を感じ、転職を決意した能代市比八田の菊池正さん(31)。
「中学生の頃、中のいい友人と30代を目途に、いつかは地元に戻って農業をしようと話していた」と振り返る。本格的な就農に向け、能代市農業技術センターで1年間の研修をした。
実家は農家で、耕地は受託分も含め、大豆12ヘクタール、水稲2ヘクタール、キャベツとネギ合わせて1ヘクタールほど。主役は父親。当面は父親に指導を仰いでの二人三脚だ。「親父が農業者年金をもらう頃には独り立ちしたい」と、1年でも早い自立をめざしている。
菊池さんにとって農業とは「頑張れば頑張った分だけ見返りがある。それといい意味での時間の束縛がなくなる。全責任を自分が負うことになるが、そうしたリスクを加えても十分魅力がある」と話す。
いずれは、ネギなど面積当たりの収入が高い作物を増やしていきたいと考えている。不安点といえば、安価な輸入野菜が大量に入り込むことによる国際競争の激化。しかし菊池さんは「消費者は中国産より地場産を買ってくれる傾向にある。決め手となるのは価格だけではない」とネギ産地としての将来に懸ける。
現在、農業を取り巻く課題が山積みしているが、菊池さんは「これからの農業は、はっきり二分化されるのでは。離農せざるを得ない農家と、後継者がいない農家。後継ぎとなる若者の数が限られれば、これからの若い世代にとって、農業は大きなチャンスになる。産業、職業として、もちろん魅力的」と後継者不足が叫ばれる今こそ好機ととらえる。
(あきた白神)
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