輝けアグリ21

牛にたっぷり愛情~県共励会で最優秀賞~

佐々木孝男さん 《藤里町》

im0611_1 県北地区で初めて最優秀賞を受賞した佐々木さん一家

肥育農家として30年余となる藤里町粕毛の佐々木孝男さん(68)。現在は黒毛和種を約90頭肥育している。「昔は餌などの情報が少なくて、尿石がでるなど牛に影響があった」と当時を振り返り「今の餌に出会ってからは肥育も順調。餌と環境が大事」と話す。
人に対するストレスを少なくするため、一頭ずつ名前をつけての声かけや、背中をなでてコミュニケーションをとるなど細かい愛情を注いでいます。牛の言いたいことを理解することが必要。少しずつではあるが何となく解ってきた。牛も人間と同じ、それが基本だと思う」と話す。当初は牛が搬送されるとき涙が出たという佐々木さんも「出て行くまでは、好きなだけ食べて、好きなだけ寝たらいい。自分たちの仕事であると割り切らなければやれないよ」ときっぱり。佐々木さんの肥育は、別れの辛さを知っているからこそ優しく見守ってあげられるのだと感じる。
現在は奥さんの加代さんと、Uターン就農した息子さんの忠義さんの3人で肥育に精を出す。
今年7月に開かれた、2006年度上期「秋田牛枝肉共励会」では、その3人の努力が結果となって表れた。あきた白神和牛初の快挙である168万4095円 (紋平茂号)という高値で落札された。県南地区のレベルの高い肥育農家をおさえて、みごと最優秀賞を受賞。「共励会だからといって、特別な育て方はしていない。まさかチャンピオンになるなんて」と受賞の喜びを話す。
結果が出たことにより、今までの肥育方法が間違っていなかったと確信した佐々木さん。今後の課題は「良いもの悪いものの波を少なくしたい。安定生産が目標」と話す。畜産の後進県と言われる秋田県だが今回、佐々木さんが共励会で県北地区始めて最優秀賞を受賞するなど、県全体の畜産レベルも上向きに。愛情を注ぎ、こだわりを持って肥育に励むことで結果はついてくることを佐々木さんは証明してくれた。
(あきた白神)



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