輝けアグリ21
農機操作で活躍~防除や集荷冬は除雪~
佐々木義之さん 《由利本荘市》

「農機のオペレーターは神経を使うので、休日は無心に釣りを楽しむ」と話す佐々木義之さん
「秋の繁忙期が終わると達成感と安心を感じる」と話す由利本荘市の佐々木義之さん(33)。まだ「今シーズンもなんとか無事に一年間を乗り切れた」という「安心」の方が強かったと就農5年目の秋を振り返った。
義之さんは、水稲6ha、乳牛(ジャージー種)23頭のほか、受精卵移植(ET)による黒毛和牛の繁殖にも取り組み始めた。
現在、義之さんは主に農機オペレーターの役割に従事する。就農前から取得していた大型・大型特殊車両の免許に加え、就農後に取得した産業用無人ヘリコプターの操縦資格免許などをフルに活用している。水稲、牧草、搾乳、無人ヘリによる水稲病害虫防除、JA米倉庫での集荷作業と、春から秋まで活躍の場が絶えない。そして冬の間は、除雪オペレーターとしても地域を支えている。
少年時代から休日は農業を手伝うのが当たり前で、農家の長男としてなんの疑問もなく、「いずれ農業1本に」という思いを常に持っていた。その一方で、民間会社に勤めていた頃は、父の一郎さん(55)さんとの会話も少なく、地域との関わりも多くは持てずにいた。農業に深く関わるほどに、父との会話・地域との関わりが増えているという。農業の先輩・仲間たちとの会話から、「技術書よりも参考になることをたくさん見つけている」と、その魅力を話す。
現在、佐々木さんの住む沢内集落は、20~30代の後継者がいる3戸の認定農業者に農地を集積する方向で、2007年度から始まる新たな経営安定対策加入を目指す。父の一郎さんはそうした認定農業者の一人で、後継者の義之さん達とともに、次代の「担い手」不足に悩む近隣集落から期待が寄せられている。
地域の担い手としての役割を感じながら「今は、将来の経営基盤を作る段階。父のように、焦らずじっくりと自分の農業を築きたい」と現状を見つめ、腰を据える。父の一郎さんも「農業は難儀な分野だから、支え合って『農業は家族』の気概で共に営農生活を歩みたい」と、家族の気持ちは一つだ。
(秋田しんせい)
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