輝けアグリ21

部会のけん引役~ふじ偏重脱却図る~

佐藤貢さん 《横手市》

im0712_1 願いを込めるように丁寧に玉回し作業を行う佐藤さん

太陽の恵みを受け、日増しに赤みを増していくリンゴの実を、まるで我が子を愛でるかのような眼差しで見つめる佐藤貢さん(51)。1.3ヘクタールの「決して大きくはない」という圃場(ほじょう)には、「さんさ」「つがる」「シナノスウィート」「ふじ」など主に7種類の品種を作付けしている。「密度の濃い」農園では今日も佐藤さんの汗が光る。
リンゴ部会の指導部長として、4年前から部会のけん引役を務めてきた。情勢の厳しさや後継者問題などリンゴ農家にとっても、多くの課題が山積しているものの、「ふるさとのリンゴの味は日本一。それを守り続けたい」と力強く語る。
リンゴ農家にとって、その年の行く末を左右するのが「台風」。このリスクを軽減させるため、これまで部会の生産割合が最も大きい「ふじ」の作付け比重を、適宜多品種に移行。市場のニーズに応えながら単一品種偏重からの脱却を図るなど、指導部長として管内作付品種構成の調整に余念がない。
佐藤さんのリンゴ作りの原動力となるのが、やはりお客さんからの声。「うまいと言って頂いたときはその一年の苦労が報われた気がするし、今年はいまいちだと言われたときは、よし、来年こそはと力が込もる」そうで、「では、今年はどうか」と毎年新たな気持ちで挑戦している。
温暖化の影響で夏場の気温が高く、果肉がやや軟らかいものの、「全体的に糖度が高く仕上がってきており、期待できる」という今年度。佐藤さんに「おいしい」の声が届く日はもうすぐだ。
(秋田ふるさと)



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