お米ができるまで

大切な土作り

  • 1.たい肥をまく

    わらやもみがらなどをつみ上げ、成熟(せいじゅく)させてつくる有機物(ゆうきぶつ)「たい肥」は土の中で分かいされて肥料分(ひりょうぶん)となり、バクテリアのはたらきを活ぱつにし、土をやわらかくする。ほかに、土のえいよう分をおぎなって有機物(ゆうきぶつ)の分かいをよくする化学肥料(かがくひりょう)もつかいます。

  • 2.しろかき

    田をたがやして水をはったら、土の表面をたいらにします。この「しろかき」によって水のふかさがそろい、肥料(ひりょう)が全体に行きわたり、水はけも均一(きんいつ)となります。稲がむらなく生長できる条件がととのって、あとは田植えを待つばかり。

●バランスのとれた土とは?

米作りは土作りから。キーは水と肥料分(ひりょうぶん)と酸素(さんそ)。

  • 【1】肥料の3ようそ=チッソ〔苗の生長をたすける〕、リン酸(さん)〔くきの数をふやし、みのりをよくする〕、カリ〔葉やくきをじょうぶにする〕をたっぷりふくむ
  • 【2】有機物(ゆうきぶつ)がほうふで、微生物(びせいぶつ)〔バクテリア〕がすみやすい→バクテリアは悪い病原菌(びょうげんきん)を食べてくれます
  • 【3】土がやわらかくて、水はけがほどよい→よすぎると肥料分や水を保つ力が弱くなります

そういう条件がそろうと、バランスのとれた土になります。ほとんどの田んぼの土には何かが不足しているので、肥料を入れたり、水はけがよすぎたら粘土(ねんど)をくわえたり、欠点をおぎなってあげます。土をよくたがやして肥料分とかきまぜ、あたらしい酸素をたっぷりすわせてやることも大切。根がのびのび成長するためにも、最低15cmほりおこすのがりそう的です。

田んぼの構造

山からとけだした養分をたっぷり含んだ川の水は、用水路を通じて田んぼを潤します。作土層は稲を育てるために耕された、養分や有機物に富んだ土の層。その下の鋤床層は土がしっかり固めてあるので水を通しにくく、粘土質の土を盛上げた畔の壁になって、プールのように水を貯める働きをします。田んぼに水をはると土の中は酸欠状態になり。有害物質が死滅して、作物がよく育つ中性の土壌に保たれます。また稲は土と水の両方から養分を吸収でき、川の水がたえず運んでくれる養分が天然の肥料となります。こうして田んぼの土は、毎年米を作り続けても土の力が豊かに保たれるのです。

田んぼと自然環境

●田んぼは自然かんきょうのサポーター

  • 【1】水をきれいにします

    土の層(そう)がよごれた水をこし、悪いチッソも分かいして〔無害(むがい)にして〕放出します。

  • 【2】洪水(こうずい)や土砂崩れ(どしゃくずれ)をふせぎます

    田んぼは雨水をいったんため、ゆっくり放出するので、洪水や土砂崩れをふせぎます。

  • 【3】気温(きおん)をちょうせつします

    水蒸気(すいじょうき)をたっぷり出して、気温が上がるのをおさえます。

  • 【4】地盤沈下(じばんちんか)をふせぎます

    地下水と川の水量のバランスをとりながら、雨水をゆっくり地中にしみこませるので、地盤沈下をふせぎます。

  • 【5】生物のすみかになります

    カエル、トンボ、イナゴ、ドジョウ、フナなどたくさんの生物がすんでいます。

ページトップへ