お米ができるまで

田植えのやりかた

  • ◆機械(きかい)植え

    苗をビニールハウスから田んぼにはこび、田植え機にセットします。1日におよそ2ヘクタール分も植えることができます。列のあいだは30cm、株(かぶ)と株のあいだは15cm。田んぼがみるみる苗でうまっていきます。

  • ◆手植え

    昭和45年ころまでは、苗代で作った苗を、1株ずつ手で植えていました。今はもう、山のほうの小さな田んぼなどごく一部でしか見られません。

●大型化する田んぼ

田んぼが長方形で広いと大きな農業機械(のうぎょうきかい)が使いやすく、農作業をスピーディーにすすめられます。昔の田んぼはおもに、1つのくぎりが10アールでしたが、国や各都道府県ではそれをまとめて30アール(100m×30m)に広げる「基盤整備(きばんせいび)」をすすめてきました。
いま、平野部のほとんどが大きな長方形ですね。
農業機械もますます大型になり、いろいろな機能(きのう)をそなえ、ねだんも高くなっています。さいきんは農家がグループで機械を買ったり、会社をつくって仕事をシステム化したり、農業のやり方も大型化しています。

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苗の生長と分けつ(株わかれ)

  • 《分けつ前》

    田んぼに植えられた苗は、およそ1週間で土の中にしっかりとあたらしい根をはります。温度(おんど)が上がるにつれて、葉の数もふえていきます。

  • 《約20日後》

    葉が5~6枚になると、くきの根もとから新しいくきが生まれ、そのくきからまた次々とくきがふえていきます。これが分けつ〔株わかれ〕です。

  • 《約60日後》

    分けつは田植えから約2か月後、くきが20本前後になるまでつづきます。分けつが終わると稲は水をあまりひつようとしなくなります。

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田んいろいろな管理

  • ◆水管理

    田んぼの水はかよわい苗をささえ、風雨や、さむさから守ります。寒い日は水を増やし、分けつ後は1週間ほど田を干すなど、こまかく水の管理をします。

  • ◆雑草(ざっそう)をとる

    新しい根がどんどんのびて肥料分(ひりょうぶん)を吸収するよう、雑草をこまめにぬきます。また、根に酸素(さんそ)をあたえるための列のあいだをたがやします。

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肥料と農薬

農薬(のうやく)や化学肥料(かがくひりょう)は米を病害虫(びょうがいちゅう)からまもり、毎年安定した収かくを上げるためのサポーター。ただし使いすぎないように、じゅうぶんな注意がひつようです。このため日本の農薬使用基準(のうやくしようきじゅん)は世界でもとてもきびしく、使う量、濃度(のうど)、回数がこまかく決められています。しゅうかく後の米は低温倉庫(ていおんそうこ)で保かんされ、農薬をつかわずに害虫(がいちゅう)やカビをふせぐことができます。

  • 土の養分をおぎなうための肥料まき

  • 病害虫防除剤、除草剤

  • ヘリコプターによる農薬散布

  • お米をクリーンに保管する低温倉庫

●アイガモ農法

農薬や化学肥料をなるべく使わなくてもいいよう、田んぼでアイガモをはなし飼いにする農法があります。アイガモは害虫や雑草を食べてくれますし、フンは養分(ようぶん)になるからです。他にも稲作(いなさく)農家と畜産(ちくさん)農家が協力して、わらと家畜(かちく)のフンを発酵(はっこう)させた質のよい「たい肥」を地域ぐるみでつくるなど、昔ながらの有機肥料(ゆうきひりょう)が見なおされています。

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