2015.05.14
三重県の伊勢神宮や県内神社にコメを献納しようと「新嘗祭献穀田御田植祭」が14日、大仙市で開かれ、祭儀では5人の早乙女らが「御田植の儀」を行った。同市板見内のほ場を斎田と定め、新田幸祐さん(62)が田長に選ばれた。
これは秋田県神社庁が主催し、大嘗祭の「悠紀の国」に同県が選ばれたことを後世に伝えようと、1991年から同庁の県内13支部が持ち回りで行っている。大曲仙北支部管内での開催は2000年以来2回目。また今回は、戦後70年の節目として東京都の靖国神社へも献納される。
会には、神社庁関係者やJA役職員ら約100人が参列。神事が行われ、御田植の儀では、型をつけたほ場にかすり姿の5人の早乙女と呼ばれる女性があきたこまちの苗を丁寧に植えた。9月21日に行う「抜穂祭」で収穫する。
新田さんは「大役に選ばれ、気持ちを新たに今年の稲作に取り組みたい。おいしいコメを神宮に届けたいと思う」と力を込めた。
(提供:JA秋田おばこ)