県平鹿地域振興局農林部は１０日、管内のシャインマスカットの生産者を対象にした栽培講習会を行った。約３０人が参加して、県の担当者から栽培管理を学んだ。講習会では、芽かき作業を中心に副芽の除去などについて、実際に作業しながら説明した。初期生育は、貯蔵養分で行われているため、適期に不要な芽や新梢を除去し、養分を集中させる必要がある。

県の担当者は「芽かき作業は何度も繰り返し行い、見落としが無いようにしてほしい」と、こまめな園地管理を呼び掛けた。

また、今後はついて受光体勢を整える新梢誘引や勢いの良過ぎる新梢の摘心をして、花穂への養分転流を促し結実を良くさせる新梢管理がある。摘心は開花直前に１ｍ以上伸長している新梢が対象。先端を５㎜つまむ程度の軽いもので、新梢伸長を一時的に抑える効果がある。

講習会は５年目となる同じ樹を使って実施することで、継続した学習を実施している。

　管内のシャインマスカットの生育状況は、平年よりも８日ほど早く、順調に生育している。

次回講習は、新梢管理について６月上旬の予定である。