2018.07.19
JA秋田ふるさと西瓜(すいか)部会は19日、スイカ出発式を横手市のJA雄物川集出荷所で開いた。市場へ向け出発する10トントラックを前に、今シーズンの集出荷作業の安全と目標販売額の達成などを祈念し、神事とテープカットを行った。トラックには主力であり県オリジナル品種の「あきた夏丸」シリーズの「あきた夏丸チッチェ」などが積まれ、ドライバーへJA全農あきた青果物キャンペーンレディ「ミスフレッシュ」による花束の贈呈を行った。
同JA産のスイカは県内生産量の7割以上を占める。今年も消費者の多様なニーズに合わせた高品質生産を目指し、市場の期待に応える。出荷は7月中旬から8月下旬にかけて、県内や関東、関西など全国22市場に出荷する予定。
2018年産のスイカの生育は6月の低温や強風による影響が懸念されたが、適度な降水と日差しに恵まれ、甘みやシャリ感とも上々の出来となった。
出発式には生産者のほか県や市、JA担当者など30人が出席。ミスフレッシュの2人により試食用のスイカが振る舞われた。「あきた夏丸」シリーズ全てが糖度12度を超え、小玉品種「あきた夏丸チッチェ」の糖度は15度を記録。参加者からは「とても甘くておいしい」と好評だった。18年度は、出荷量6000トン、販売額11億4200万円を目指す。20日から出荷が本格化。語呂が720(なつまる)となることから「あきた夏丸の日」販売促進につなげたい考えだ。
佐々木徹部会長は「生産者が一玉一玉愛情を込めて育てたスイカ。目一杯出荷して多くの皆さんに味わってもらいたい」と意気込んだ。