2019.02.14
JAあきた白神の主力品目である「白神ねぎ」の販売額が2月14日、15億円に達した。天候不順の影響で夏ネギは例年より細物傾向となり、収量減となったが、秋冬ネギでは生育が回復。降雪も遅かったことから、圃場の掘り残しもなく順調に作業が進んだ。
同JAでは、2012年度に「白神ねぎ」を商標登録。13年度には販売額10億円を目標にプロジェクトチームを組織し、15年度に初めて販売額10億円を突破。15年度は11億700万円、16年度は13億2100万円、17年度は14億2300万円と販売額を伸ばし、今年度は15億379万円(2月18日現在)に達した。数量は前年並みとなっているが、他産地も夏ネギが細物傾向の収量減となり単価は高水準で推移。平均単価は1㌔394円と前年と比べて22円増となっている。
今年度はJAねぎ部会員158人が145㌶で栽培。年々生産者も増え、ロットの拡大や、部会全体で取り組んでいる品質検査の実施で高品質なネギが出荷されている。その結果、白神ねぎに対する市場の評価も高くなっている。
JAの佐藤謙悦組合長は「白神ねぎの品質が認められ、市場関係者からの期待も大きくなってきている。今後は、安定供給に向けた生産拡大が求められる。これを契機に、更なる知名度向上と併せ、需要に応えられる量の確保を進めていきたい。また、白神ねぎをはじめとした、白神シリーズを中心に、白神農畜産物の名声を更にアピールしながら、信頼の向上を図るとともに、地域農業の発展と、後継者が安心して就農可能な、所得の確保・向上に向け、全力で取り組んでいく」と話した。