JA秋田おばこのファーマーズマーケット等複合施設「chouchouette marche(しゅしゅえっと まるしぇ)」は、管内産タマネギや国産牛を使用したご飯用のふりかけ「おにおん味噌」を新発売した。JAの主力品目である米と、同JAが栽培普及を進めているタマネギ両方の消費に繋がることを期待して商品化した。
同JA管内は全国有数の米産地であり、JAでは園芸品目との複合経営による農業所得の増大に向けて取り組んでいる。同施設ではこれまで、管内産トマトやブルーベリー使ったドレッシングなどを商品化していたが、米どころならではの商品を作り定番化したいと考え、開発に至った。
2019年11月に同施設で開催した「ご飯のお供フェア」に出品した肉みそが好評だったことから、同様の商品を試作。商品名は親しみが湧くように来店者へ公募し、決定した。タマネギの英語名である「オニオン」と、ご飯にのせて食べるという意味で「ご飯にオン」を掛けている。みそをベースに刻んだタマネギや牛肉、コンニャクなどをふんだんに使用。味付けには砂糖と醤油を使い、秋田県民に馴染みが深い「甘じょっぱい」味に調整しており、温かいご飯との相性は抜群だ。冷奴の調味料や野菜スティックのディップソースとしても楽しめる。
100㌘入りの小瓶で、1個380円(税込)と買い求めやすい価格で販売。20年度は1500個の売り上げを目標としている。同施設では店頭に並べPRしており、4月の販売開始から売り上げは好調だ。今後は友好提携JAの直売施設などに販路を伸ばし、より多くの人から購入してもらえるように取り組む。
同JA担当者は、「管内産のご飯と一緒に食べてもらい、毎日の食卓の定番となってほしい。今後もご飯に合う商品の開発に挑戦したい」と意気込む。