2020.09.03
JAあきた白神は「営農資材WEB注文組合員専用サイト」を開設し、9月15日から運用を開始している。「いつでも、どこでも、気が付いた時に」をコンセプトに、組合員がパソコンやスマートフォン、タブレット端末で資材をJAに注文できるようにした。秋田県内のJAでは初の取り組みとなる。
操作方法を極力簡単にし、パソコン操作等が苦手な高齢の組合員を考慮したシステム設計となっている。インターネット環境を使うことで24時間注文受付が可能となる。WEB注文割引を設定したことで、生産コストの低減を図り、注文作業に費やす時間も大幅に短縮できる。
同JA経済課の丑沢貴幸課長は「TAC職員がタブレット端末を携帯した組合員への訪問活動をこれまで以上に積極的に行い、農業者所得増大に向けた提案や相談活動を展開し、サイトを普及させていきたい」と話す。
同サイトの商品検索機能は、水稲か畑作かといった「使用場所別」や、殺虫剤や除草剤などの「カテゴリー別」に画像付きで選択でき、利用者が商品を検索する手間を極力省く設計にした。商品に対する問い合わせを受け付けるメッセージ機能も設け、一層の組合員サービス向上を狙う。
同サイトを利用した取引データは購買システムにリンクされており、JA取引データを活用した記帳代行・税務申告支援を目的とした、「秋田県版農業経営管理支援システム」にも反映される。組合員の税務申告等に係る労力も大幅に軽減される。
JAでは、2021年度用の営農資材の予約注文について、農家組合員の生産コスト低減を図るため12月21日までに注文すると全商品最大限の安さで予約できる特典を設けた。11月中旬には「肥料農薬レベルアップ研修会」を開く予定で、新しい商品や同サイトの使用方法などを説明する予定だ。