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【こまち】収穫へ向け復旧急ぐ・りんご樹体復旧講習会

2021.03.01

 JAこまち管内では昨年12月からの大雪で果樹への被害が甚大になっている。2月末時点で管内のリンゴは50%以上が倒木と樹体損傷を受け、園地により回復が難しい樹体もみられる。それに加え、サクランボのパイプハウスや枝の30%以上が損傷、ブドウ棚の倒壊など、管内の果樹の主力品種が大きな打撃を受けている。

 これを受け同JA果樹部会では2月27日、りんご樹体復旧講習会を開き、部会員約30人と行政、JA担当者が参加した。講習会では、同部会役員である菅雄樹さんと高橋英樹さんを講師として、雪中に埋もれている枝の掘り出し方や折れた枝の復旧方法などについて説明した。

 同JA管内では、現時点で発芽が例年より5日ほど早く、雪に埋もれて温度が低い枝と雪上に出ている枝で生育の差が大きくなってしまう恐れがあるため、早急な枝の掘り出しと復旧作業が求められている。

 果樹部会の丹一博副部会長は「10年前も豪雪で大きな被害があったが、今年はその時よりもさらに甚大な被害が出ており、特にリンゴの被害が絶望的。損傷した枝を適切に復旧し、いかに収穫に繋げていけるかが勝負だ」と強調した。同JAと行政が一体となって復旧支援を行い、生産者は雪解け前の枝の剪定、復旧作業などを行いながら、出来る限り多くの良品生産を目指す。

 

管内園地で雪に上って講習を受ける参加者