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【秋田たかのす】風物詩で車窓からの眺めに彩りを添える田んぼアート

2021.05.20

 田んぼをキャンパスに見立て、巨大な絵を作りだす「田んぼアート」の田植えが5月20日、秋田内陸線沿線の北秋田市平里、小渕地区の2カ所の圃場(ほじょう)で同時に行われた。北秋田地域振興局、秋田内陸活性化本部の職員、地元住民などのボランティア約50人が参加し、絵柄作りに汗を流した。  
 田んぼアートは、車窓からの眺めを楽しんでもらい、地域への誘客を図ろうと、2012年から北秋田地域振興局が重点施策推進事業として実施し、今年で10年目。今年度のデザインは平里地区が「花の森吉山」、小渕地区が「阿仁マタギと狩猟犬」がテーマとなっており、このほか同市の小ヶ田駅脇や上桧木内など計5カ所で予定。それぞれ地元の風物詩などを組み合わせたものとなっている。
 同日は、午前に平里地区、午後には小渕地区でそれぞれ田植えが行われ、参加者が絵柄のパーツ別に班に分かれて作業。森吉山や安の滝、マタギや狩猟犬など事前に測量した目印に従って赤や黄、オレンジ、白、黒の5種類のアート用水稲を丁寧に植えた。作業中には内陸線が通過し、参加者が一旦手を休め、乗客に手を振る姿も見られた。
田んぼアートは6月中旬頃から絵柄が浮かび上がり、7月上旬から9月上旬に見頃を迎える。

内陸線に手を振る参加者