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【秋田おばこ】生産状況の把握や資材準備の一助に、職員へ生育状況を週1で発信

2021.05.21

 JA秋田おばこ営農指導課は2021年度から、JA職員に向けて、管内主要農畜産物30品目の生育状況や農作業進捗の情報提供を始めた。営農指導員が集めた情報を一覧表にまとめ、週に1回発行する。生産現場の近況を把握してもらい、生産資材の供給準備や組合員とのコミュニケーションに活用することが目的。1回目の配信を5月14日に行い、春作業の進捗や生育・出荷状況、病虫害の発生予測などを周知した。
 掲載する農畜産物は、水稲、畜産、大豆やソバなどの畑作物3品目、果樹・果実4品目、野菜14品目、花き5品目。この他、慣行栽培よりも化成肥料や農薬使用を抑えた「こだわり野菜」などから数品目が加わる。
1品目当たり1~3行で、同JAの営農指導員が圃場(ほじょう)巡回や生産者への聞き取りなどで確認した直近の情報を掲載。「生育の早い圃場は開花4段目、他の地域では開花初期」「低温の影響で出荷が遅れたが、気温上昇に伴い出荷量が増えている」と、要点を押さえて簡潔に記載する。
 配信は同JAのクラウド型グループウェアで行うため、外出先からでも確認できる。速報性を重視し、情報収集を行った週の金曜日か翌週月曜日に発行するため、各購買店舗で需要期の生産資材の仕入れ数を決める判断材料などに活用できる。また、主要農産物を網羅しているため、組合員と接する際にその組合員が生産している農産物を話題にしやすい。
 同JAでは、営農指導体制を充実化するため、指導員のスキルアップやオールマイティーな知識を持った職員育成を図っており、一覧表が取り組みへの一助となることを期待している。また、同課では4月から組合員やJA職員に向けた営農技術情報「営農情報~かわらばん~」を月に1回発行しており、一覧表を「かわらばん」の内容を補足し、より細かく現状を把握する資料としても活用していく。

配信された一覧表を確認するJA職員