2021.07.08
JA秋田ふるさとりんご部会は8日、負担の大きい草刈り作業を自動化することで労力を軽減しようと横手市で無線操縦(装置)式草刈り機と自走無人草刈り機の実演を行った。
農機メーカー3社により3機種の実演が行われ注目を集めた。
実演会には市やJA全農あきた、部会員など50人が参加した。
草刈り作業にかかっていた時間と労力を別の作業にむける事で、より高品質な果実の生産を目指す。
バッテリー式で動く無線操縦(装置)式草刈り機は、アタッチメントによって草刈りや運搬、除雪も可能だ。機種の高さも40㎝と低く乗用草刈り機や人が作業するのが狭い・低い場所での作業もお手の物だ。
又、無人で走る草刈り機2機種は、あらかじめ走行するエリアをワイヤーで区切り、そのエリア内をランダム走行し刈っていくもので、超音波センサーにより園地の面積を学習し、りんごの樹木や障害物を感知し避け、傾斜地でも走行可能。草刈り機にトラブルがあった際には起動停止し持ち主のスマートフォンに通知が届くなど、安全面に配慮されている。
参加者は自走無人草刈り機のデザイン性と性能を食い入るように見ていた。
同部会細川博之指導部長は「自宅の園地で使わせてもらった。各社ごとに技術の粋を集めて作られた機械。作業の省力化によって高品質なりんごを生産し農業経営に役立ててほしい」と話した。
同部会は今後も作業の省力化へ向けIOT(モノのインターネット)・ICT(情報通信技術)などの農業に役立つ研修や実演会を実施する。
次回は、運搬・散布・用途に合わせ拡張が可能な無線操縦と自動走行・追尾等の機能を備えた「農業用無人車」の実演会を開催する予定だ。