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【秋田ふるさと】献穀抜穂祭

2021.09.25
御抜穂の儀でたわわに実った「サキホコレ」を収穫する刈女

伊勢神宮(三重県伊勢市)に収穫した米を献上する2021年度の「献穀田」に選ばれた横手市の水田で9月25日、「献穀抜穂祭(けんこくぬきほさい)」が開かれ、神事には県神社庁の関係者や、地域住民、JA関係者等約100人が参加した。県新品種米「サキホコレ」の稲を、すげがさをかぶった5人の刈女(かりめ)が鎌で手刈りした。
 献穀田は同市の農家高橋吉昭さん(65)が所有する水田で5月に「御田植祭」実施し豊作を祈願している。水田の管理は、高橋さんら代表を務める「農事組合法ファームみいりの」が管理をおこなった。
 高橋さんは「サキホコレの栽培は初めてで、特に水管理に気を使った。満足ができる出来栄えとなった」と話した。
 献穀行事は、1990年の大嘗祭(だいじょうさい)で同県五城目町の水田が悠斎田(ゆきさいでん)に選ばれたのを記念し翌91年から県神社庁13支部が持ち回りで実施している。元号が平成から令和へと変わったことで、持ち回りでの献穀行事は最後となる。県神社庁は今後の開催について検討している。