2022.03.16
秋田県酪農連盟の柴田輝男会長は3月16日、県内酪農家や農業生産者が将来にわたり安定的な経営を展望できるよう、JA秋田中央会斉藤一志会長のもとを訪れ、高校での学校給食実現に向け、協力して取り組むことを要請した。
柴田会長は①地域産業発展と福祉向上のため「公立高校への学校給食」の展開を検討②学校給食への牛乳提供の継続と合わせて牛乳の普及拡大と一層の食育活動推進―を要請。斉藤会長へ要請書を手渡した。
少子化による学校統廃合により、県内の小中学校数はこの10年間で約70校減少。生徒数も2割減となったことから、学校給食への牛乳や食材の提供量も減少している。柴田会長は「コロナ禍での休校も追い打ちをかけ、生産者意欲の低迷や農業経営の維持発展に影響を及ぼしかねない」と危惧。食べ盛りの高校生の給食を通じて、牛乳や県産農産物提供の道筋をつくり、地域の農家・生産者らが農業経営を維持継続していく新たな足掛かりになることを期待する。
斉藤会長は「良い発想。協力し合い取り組んでいこう」と話した。