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【秋田おばこ】憧れの全国の舞台へ初出場、若手畜産農家が花形部門へ挑戦

2022.09.09
鹿児島全共に出場する武藤さんと「まひる25」号

秋田県美郷町の畜産農家、武藤俊亮さん(36)は、全国和牛能力共進会に今回初出場する。出品区は「花の区」とも呼ばれる第6区種牛群。手塩にかけ育てた県有種雄牛「松糸華」産子の若雌「まひる25」と共に挑む。「秋田県代表というプレッシャーは大きいが、第6区のチーム一丸で上位入賞を目指したい」と意気込む。
 武藤さんは2006年に20歳で就農。地域の畜産共進会などを経験するうち、全共への憧れが芽生えた。当初は、若い自分では力不足だと感じ、就農11年目で初挑戦。満を持して宮城全共に向けた県の選抜会に臨んだが、出場は叶わなかった。
 それから5年経った今年、「まひる25」が第6区の県代表候補に選ばれた。今度こそ必ず行くと気合を入れ、体調管理や調教に心血を注いだ。特に気を付けたのが体型維持。脂肪が付きやすい体質だったため、栄養バランスを考えた給餌や運動で引き締まった体作りに努めた。その結果、見事審査を勝ち抜き、初出場を決めた。
 「まひる25」は「松糸華」産子の特徴でもある雌らしい品のある顔立ち。大人しい性格で人の指示にもよく従う。一方、気分屋な一面もあり、本番で美しい立ち姿を維持できるように厳しくも愛情をもって調教に励んでいる。
 今回、同町でも初の全共出場者となった武藤さん。「自分が頑張ることで地域の若手の意欲が高まり、畜産振興につながればうれしい」と想いを語った。