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【あきた北】ふれあい果樹試験場、現地研修で温暖化対策を共有

2024.07.08
リンゴの生育状況を確認する生産者(7月上旬、秋田県大館市で)

 秋田県果樹試験場は大館市曲田のリンゴ園で果樹生産者20人が参加し、7月上旬「ふれあい果樹試験場」を開きました。
 試験場職員と北秋田地域振興局、鹿角地域振興局の職員が講師を務め、今後の害虫防除や病害予防について解説。温暖対策も兼ねて、下草を適度な丈で管理することで、ハダニ類の天敵カブリダニ類を保全する手法を紹介しました。
 また、昨今の高温乾燥を受け、県外の温暖化対策を紹介。あえて摘葉しないことでリンゴの日焼けを軽減する試みがあるものの、着色不良や実の大きさに課題を抱えていると述べられました。
 試験場職員は「国内でさまざまな手法が試されているが、これだという対策はまだ見つかっていない。加工品に力を入れて収益低下を防ぐ、あるいは気候に合わせた作目転換も視野に入れる時期にきている」と話しました。