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【秋田しんせい】高機能バイオ炭の実証試験 化学肥料減らし環境に配慮

2025.01.27

 JA秋田しんせいは、国が策定した「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、環境に配慮した農業技術の導入を進めています。2024年度は、高機能バイオ炭の効果について実証試験を実施。将来的には、生産性向上と持続可能な食料の提供を目指します。
 高機能バイオ炭は通常のバイオ炭に土壌微生物菌群を加えたもので、有機質肥料や堆肥の機能が向上することが期待されており、JAはこのバイオ炭を使用することで化学肥料の使用量を減少させることを狙っています。
 実証試験では、高機能バイオ炭と完熟堆肥を使用し、生育状況の調査を開始。JA管内の研修ハウスや協力農家の圃場(ほじょう)を利用し、アスパラガスやリンドウの圃場に投入して、有効性の調査を進めています。また、水稲の実証圃(ほ)も30アール設置し、高機能バイオ炭と育苗床土を2対1の割合で配合。現在、それぞれの圃場で堆肥の無機化率を確認しています。
 2025年度は引き続き、品質と収量などから効能の調査を継続して行います。また、2026年度には、品目ごとの部会予約注文書へ採用を検討しており、部会全体で高機能バイオ炭を使用し、減肥に取り組むことで一酸化二窒素の排出抑制を目指しています。
 JA秋田しんせい営農経済部の渡部治部長は「部会によるJ―クレジット取得を目標に、取り組みを強化していく」と話しました。