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【秋田なまはげ】ボランティア「男鹿なしここに在り梨隊」で梨農家支援

2025.05.03

 今年度、JA秋田なまはげ男鹿地区営農センターでは初の試みとして、梨農家を支援する作業ボランティア「男鹿のなし ここに在り梨隊」を一般募集し、労働力不足や農家減少の課題解決に取り組んでいます。
 同JAは梨生産量県内1位であると同時に、農家減少や高齢化による労働力不足の現状を抱えており、1・5ヘクタールの広大な園地を夫婦2人で管理する農家も多く見られます。
 同センターでは、4月中旬から作業時期に先駆け、男鹿市船川・船越地区・脇本地区を対象に、地元紙(秋田魁新聞)の折込チラシで第1弾となる授粉作業のボランティアを募集。授粉作業は、水分を嫌うため天候に左右される面があり、晴れ間に作業を終える必要があります。このため、人員確保が作業の進捗に大きな利点となることから、花粉採種や授粉などの作業に従事できる人を募りました。
 今回は作業時期が連休と重なったこともあり、帰省者や地域住民など予想を超える4人のボランティアが集まりました。また、同じ目的でパート作業員を同JA男鹿梨選果場で働く人の中から募集し、4月26日から5月6日の期間中、2戸の農家へボランティア4人・パート作業員4人を斡旋することができました。

作業をするボランティアら(5/3、秋田県男鹿市で)

 5月3日、授粉作業の最盛期を迎えた男鹿市五里合地区の梨農家・伊藤東始嗣さんの園地では、ボランティア2人、パート3人が作業に当たり、「今年は授粉適期が少ないから人数が多いと助かる」と伊藤さんは喜びを語りました。参加したボランティアは、「いつも食べている梨はこんなに手間をかけて作られていると初めて知った」と話し、有意義な休日を過ごしました。
 今後も6月の粗摘作業や、9月から10月中旬の収穫作業を対象にボランティアとパートを募集する予定。同センターの担当者は「協力のおかげで良い授粉作業になった。産地活性化に一歩近づきうれしい」と話しました。